先週の日曜日、叔母と鰻を食べに行った。
月に一度か二度、一緒にランチをするのが叔母の楽しみなのだが、絵夢の体調が悪かったのでちょっとご無沙汰していた。
叔母は80歳だが健啖家で、食欲も私達よりある。
足が悪くなってから、海外旅行も国内旅行も行かなくなり、夜の外出は絶対しないのでランチが楽しみ。
でもニンニクがダメなので、和食、寿司、鰻がメイン。
中華もニンニクを使ってなければOKだ。
バブルの頃に銀行員だったから、名古屋の美味しいものは知り尽くしている。
その叔母が「直来」という店は、蓬莱軒の一番弟子がやってるお店みたいよという情報を持ってきた。
叔母は蓬莱軒の「ひつまぶし」が好きなので、一度行ってみたいと言う。
で、日曜日に出かけた。
午前11時半が開店。
近くなので「ちょっと早いかな…」という時間に着いた。
なのに!
すでに駐車場はいっぱい。
店の前に名前を書くボードがあり、私達は11組目だった。
店内を覗くと、テーブル席と座敷席、カウンターもある。
叔母は座敷席はダメなので、テーブル席に座れなければ帰ると言う。
運よく、カウンターに座れた。
座れたのはいいが、注文を聞きにきてくれてからが長かった。
入り口には、すでに次のお客さんが待っている。
ダイスケの父と長男はうな重を。
私と叔母はひつまぶしを頼んだ。
わたしは「ご飯を少なくしてください」と頼んだ。
叔母は「うまき」や「肝焼き」、「うざく」などを楽しみにしているのだが、直来にはなかった。
その代わり「肝煮」というのがあり、どんなのかな?と頼んだところ、肝の「どて」だった。
美味しくなくはないが、やっぱり「肝焼き」のほうがいい。
待つこと一時間。
出てきたうな重もひつまぶしも、蓋が閉まらないくらいのてんこ盛り。
ご飯少な目のわたしの蓋だけが、閉まっていた。
叔母がいうには、「味は蓬莱軒と一緒。器も薬味入れも一緒」だとか。
このうな重、大きな鰻なのにさらにご飯の間にまた鰻が挟んである。
ひつまぶしも同じく。
味は絶品!
外はカリカリ、中はジューシー、しかも身が厚い!
今まで食べた鰻で味は一番だった。
でも長男が完食しただけで、我々は惨敗。
ダイスケの父に至っては、1時間の間に冷たいお茶を何倍も飲んでしまい、うな重を前にした時はすでにお腹がいっぱいだった。
そんなお客さんが多いのか、「お持ち帰り用パック」が用意されていた。
持って帰っても食べないよな…と思いながら、パックに詰めた。
その鰻を、夜中の1時頃食べた。
冷たいまま食べたのに、美味しかった。
「直来」は客が席について、注文してから鰻を裂く。
だからどんなに空いていても、最低20分は待たなければならないそうだ。
叔母が「また行きたい味だった?」と聞くので、「1時間待たなくていいなら、また食べたい」と答えたが、もしかしたら「待ったからこその味」だったのかも。
並ぶのが嫌いなダイスケの父は、二度と行かないでしょう。
夕方みかんとムクが遊びに来てくれた。
みかんは家に入るなり、パグ走り。
まっすぐにダイスケの父のところに飛んでいった。
膝に乗ってワホワホしてくれた。
やきもち焼きのエルも絵夢もいないからねぇ。
久しぶりのパグにダイスケの父も大喜びだった。
やっぱりパグはいいなぁ~。